ホストの源氏名って誰がいつ決めるの?

源氏名はいつ、誰が決める?

名刺を渡す男性

キラキラネームの元祖と呼んでも差し支えないのがホストの源氏名。
源氏名に関するよくある疑問をまとめました。

源氏名は体験入店の時に自分で決める

源氏名は実際にホストになる前の段階、体験入店時にすでに決めます。
本名のままだといまいち雰囲気が出ない場合がありますし、体験入店とは言えホストの一員となるからです。

源氏名は自分で自由に決めることができます。
いわゆるキラキラネーム系でも良いですし、ウケ狙いでも良いです。
すでに人気のある他店・他地域のホストさんの源氏名を拝借するのもありです。
※店舗に同名のホストがいる場合はもちろん不可

新人ホストの源氏名には○○がない?

各ホストクラブで事情が異なりますが、新人ホストの場合は苗字がつかないことが多いです。
まだ苗字を名乗れるランクに達していない、ということなのでしょう。
出世して役職がついて、晴れて苗字付きの源氏名になるわけです。
逆に、どれだけ偉くなっても苗字を付けないホストもいるので最終的には自由です。

お店で代々使用されている源氏名もある

特定の苗字を特別扱いしているホストクラブがあります(一条、一之瀬など)。
代々の実力あるホストにのみ受け継がれ、歌舞伎の世界のように襲名イベントが行われることもあります。

苗字を統一することで仲間意識を強めたり、ファミリー感を出すお店もあります。
お店の半数以上が同じ苗字、なんてこともあります。

いつまで源氏名を使う?

ホストとしてお客様の接客をしている間は基本的に源氏名を使います。
それは店内であろうが、店外(同伴・アフター)であろうが変わりません。

いつか、ホストとお客様という関係を超えたいと思える人と出会えたときは本名を教えて関係性を深めましょう。
後からその関係が偽りだった場合は本名などを暴露される恐れがありますが…(笑)

源氏名を使わなくてもよい?

源氏名の使用は厳密にはルールではありません。
レアケースですが、本名で働いている人もいます。
ホストはプロフィールを広く宣伝する仕事なのでデメリットが大きいので止めた方が無難です。

源氏名は源氏物語が由来

源氏名は源氏物語の巻名(桐壺・夕顔など)を宮中や武家で働く女性たちが名乗ったのが始まりと言われています。
江戸時代になると遊廓で働く遊女も源氏名を名乗るようになりましたが、このときですでに源氏物語を由来としない自由な名前になっていたようです。
その流れは現代に続き、今では源氏名といえばホストに限らず水商売関係の仕事に従事する人が仕事で使うもう1つの名前のことだと認識されています。

まとめ

源氏名は元々の意味合いを失って長いですが、形を変えてホストの仕事に役立っています。
本名とは異なる名前を持つもう1人の自分。
そう考えれば自分にはハードルが高そうなホストの仕事も少しはやりやすくなるかもしれませんね。